「人材育成」はライフワーク。経営トップの経験を活かし、組織の成長をリードする/社長室ディレクター インタビュー
ビズメイツは「グローバルタレントと企業の成長支援を担うテックソリューションカンパニー」をビジョンに掲げ、オンラインビジネス英会話サービス「Bizmates」を中心とした、複数のサービスを展開しています。多彩なキャリアや経験を活かし、新たなキャリアに挑む社員も多数活躍中です。
今回は、ITコンサルや起業、取締役などの経歴を持ちながら、ビズメイツに入社した石川さんにインタビュー。入社の背景や、社長室ディレクターに課せられたミッションについて聞きました。
■プロフィール
社長室 ディレクター:石川 公平
大学卒業後、ITコンサルティング会社に9年間在籍し、さまざまなプロジェクトをリードした後に起業。社会人向け学習コンテンツおよび企業研修の企画・開発からセールス&デリバリーを一貫して行う。その後、組織的な経験を求め、再び企業に所属することを選択。事業部立ち上げやプロダクト開発、役員として会社経営へも携わり、2023年にビズメイツへ入社。
ITコンサルタントから起業。会社経営を経て、ビズメイツへ
——石川さんのご経歴について教えてください。
新卒でITコンサルティング会社に入社しました。もともと、ビジネスと経営に興味があり、キャリアを始めるにあたって、まずは専門性の高い知識・スキルを身につけたいと思いITコンサルを選択しました。
入社して3年ほどは、システム開発に主軸を置き、コーディングもバリバリしていました。
その後、社内でR&D(研究開発)の位置付けで開発していたシステムを製品化し、外交販売も担当。開発だけでなく、クライアントへの提案活動からシステムのデリバリーまで領域を広げていきました。
電力会社やコンビニなどの大規模なプロジェクトも、プロジェクトリーダーとして多く受け持ちましたね。
9年間在籍し、システム連携や会計領域で多くの強みを得られました。また、システム開発以外にも、M&A案件や新規事業開発案件などのプロジェクトも担当し、幅広い経験を積みました。
一方で次第にビジネスの、ある特定の部分の問題解決ではなく「ビジネスのフェーズ全体を体感したい」と思うようになったんです。
転職も考えましたが、それができるのは自分で事業をすること以外はないという考えに至り、起業を決意。
——「ビジネスの全フェーズを体感したい」と思われたのはなぜでしょうか?
もともと、ビジネスと経営に興味があったと言いましたが、人生のなかで仕事を続けていくことを考えた時に、“ビジネス”とは何なのかを自分のなかで理解したかったんです。
ITコンサルタントとしてキャリアをスタートし、ITや業務の知識・スキルを武器に、クライアントが抱えるさまざまな問題と向き合い、ソリューションを提案してきました。
自分事としてクライアントの事業全体を考慮しながら提案をしていくため、経営の根幹部分に踏み込めることや、日本を代表する大企業と仕事ができる醍醐味がありました。
しかし、その運営や結果を体感できているかというと、できていないなという気持ちが日に日に強くなっていったのです。
起業をして、すべてを自分の責任でやっていくことはもちろん簡単ではありません。大変なことばかりでしたが、それでもおもしろかったですね。「社会人向け学習コンテンツ作成・販売(BtoC)」「企業研修の企画提案・提供(BtoB)」の両軸で事業を進め、試行錯誤し続けました。
——起業後、再び企業で働くことにした経緯を教えてください。
独立して7年が経ち、業績も安定してきたところで今後のキャリアについて考えました。もちろん起業には魅力もおもしろみもありますが、組織に所属してチームで働く楽しさもあると思えてきたんです。
そうした時に、タイミングよくおもしろそうな会社からの誘いが舞い込みました。ベトナムを中心に複数カ国でオフショア開発を展開している会社です。
海外には1000人以上のエンジニア、デザイナーがいるものの、当時日本側は十数人といった規模で、さまざまな事業展開を考えられました。また、海外の若くて優秀な人材を育成することで、可能性は無限大にあると思いましたね。
入社後、すぐにコンサルティング部門を立ち上げ、日本側の組織づくりとクライアント開拓を並行しつつ、オフショア開発を活用したソリューション提案をしていきました。
その後は新規事業として、新しいHRサービスを開発・提供したクライアント企業側に移ることになり、経営メンバーの一員として、ゼロから50名規模のIT組織構築を行いながらBtoBtoC SaaSの開発、運営、展開をしました。
——そこから、次の転職先としてビズメイツを選ばれていますが、どのような点に惹かれましたか?
ビズメイツを選んだ理由は、2つあります。
1つはビズメイツが「人材育成」に関わる事業を展開していることです。私にとって、人材育成はライフワークなのです。
そう思うようになったのは、新卒入社した会社で、プロジェクトリーダーを務めるようになってから。プロジェクトを受け持つ数も規模も大きくなるなかで、成果に最も直結する、有効な時間の使い方はなんだろうと考えたことでした。
その問いに対する自分の答えが「人材育成」であり、その想いを強くするような経験を積み上げることで、ライフワークと自認するようにもなりました。
起業時にビジネスの商材として人材育成コンテンツの作成・販売にトライしたのは、会社で働いていた時に周囲に行ってきたことを、次は社会に対して行っていこうと考えたからです。
2つ目の理由は「自分を必要としてくれている」と感じた点です。ビズメイツは2023年3月に上場しており、優良かつ安定した会社だと認識していました。
しかし選考の過程で、事業としても組織としても、取り組むべき経営課題はまだまだあることを社長から伺いました。
そこで、社長室を立ち上げていただき、社内で初めての「社長室ディレクター」というポジションで入社。ビズメイツをさらなる成長へと導く仕事をスタートさせました。
人材育成の経験が、組織の成長にも活かされている
——石川さんの仕事における役割・ミッションを教えてください。
私の役割は代表取締役の鈴木さんをはじめとする、経営メンバーとともに戦略を立案し、今後の方針を各事業部に伝えながら、目標に沿って業務プロセスやシステムの形を考えていくことですね。
その上で、「やるべき課題を見定め、対処し、結果につなげること」が私のミッションです。
どう行動すれば各事業部やメンバーが目標達成できるのかを共に考え、実行に際して何か不足があれば、自ら不足分を補いながら目標達成の後押しをします。
短期的・中期的に取り組む課題はありますが、バランスをうまく取りながら、会社の成長を推し進めています。
——ビズメイツで仕事を始めてみて、どのようなことを感じましたか?
ビズメイツの主軸であるサブスク型BtoCビジネスを扱うのは初めてだったため、新たな発見が多くありましたね。
例えば以前勤めていた会社では、サブスク型BtoBビジネスを展開していました。特徴として、サービスを導入するまでに一定の労力と時間はかかりますが、一度定着すると解約率は低く、長く利用される傾向があります。
一方で、ビズメイツのようなサブスク型BtoCビジネスは「自分には合わない」「今はタイミングではない」とユーザーが判断すれば、簡単に解約につながってしまいます。しかし、サブスク型BtoBビジネスは一度やると決めたら始めるまでのハードルは比較的低く、早いのです。
そうしたビジネスモデルの差を頭では理解していましたが、実際に体感してみて初めて腑に落ちました。今はさまざまなことを体感しながら、新しいことを吸収している最中です。
——今までのどのような経験が今の仕事に活かされていますか?
ビジネスの全フェーズに携わった経験は今の仕事に活かされていると感じています。経営戦略を推進していく私の仕事は、事業部の垣根を超えて多くのメンバーと連携していかなければなりません。
さまざまなバックグラウンド、知識・スキルを持ったメンバーと、縦横無尽、かつスピーディーに変革をしていくためには、メンバーの性格、課題は何か、目標はどこかを理解し、一緒に試行錯誤を続けていく必要があります。
これが今できているのは、ビジネスの全フェーズに携わることで、多種多様な職種の方と密にコミュニケーションを取りながら、課題を解決してきた経験があるからだと思っています。
あとは、仕事をする上で人材育成にフォーカスしてきた経験も活かされていますね。次世代の人材育成を考えながら、プロジェクトを動かせているのは、人材育成を軸に仕事を進めてきたからだと思います。
入社して感じたビズメイツにしかない独自の強み
——ビズメイツならではの「独自性」を感じるポイントを教えてください。
長くサービスをご利用いただいているお客様が多いところですね。
例えば「Bizmates」のような人材育成ビジネスは、お客様にとって効果が見えにくいものです。そのため、どうすれば収益につながるのかを見出すのが難しいのです。
効果よりも、必要性やモチベーションを強調して収益につなげることもできますが「Bizmates」は、お客様がしっかりと効果を実感できているため、満足度が高く長期間サービスを利用されている方が多いと感じています。
私も「Bizmates」を受講しており「英会話を学んでいる」というよりも「英会話のおもしろみ」を感じていますね。それがお客様の長期的なご利用につながり、結果として今の収益性を生み出せているのではないかと考えています。
しかし、現状に決して満足しているわけではなく、更なる成長に向けた事業課題に取り組める環境がありますし、日々裁量を持って変革を進められています。
こうした特徴は、ビズメイツだからこそ味わえるポイントではないでしょうか。
——部署の垣根を越えて多くのメンバーとやり取りをする石川さんですが、関わる上でどのようなことを大切にされていますか?
できるだけ先入観を持たず、メンバーに接するように心がけています。人は日々変化し、成長するものだと思っています。目の前にいる、その時の相手をよく見て、フラットな姿勢でコミュニケーションを取るようにしていますね。
目標はシンプルに。経営戦略に沿って会社を成長させていく
——「社長室ディレクター」としての、今後の目標について教えてください。
目標はシンプルです。会社を成長させていくこと。その過程で、ワクワクするような経営戦略を描き、メンバーの仕事のモチベーションや、成長につながる環境づくりの一端を担えればと思っています。
——最後に、石川さんが感じるビズメイツの印象を教えてください。
ビズメイツは若いメンバーが多く、バックグラウンドが多様な人材も集まってきています。組織としてのポテンシャルはまだまだあると感じていますし、個々人が才能をより発揮できれば、全体の生産性も今以上に高まっていくことでしょう。
組織として成長拡大を続けていく可能性を大いに感じています。