「学ぶ」プロセスをユーザー体験の切り口からデザインする-デザインマネージャーが語るチームの未来
ビズメイツは「もっと多くのビジネスパーソンが世界で活躍するために」というミッションのもと、事業展開をしています。
約3年で社員は7倍に増え、様々なバックグラウンドを持ったメンバーが働いています。
そんなビズメイツメンバーをインタビューを通してご紹介。今回はブランドデザイングループの責任者でもある今村のインタビューをお伝えします。
ビズメイツへの入社理由、これからのデザインチームについて聞いてきました。
#この記事に登場する人
今村 健(いまむら けん)
ビズメイツ株式会社 ブランドデザイングループ ディレクター
1982年生まれ。九州大学大学院卒業後、日立製作所に新卒入社。
UI/UXデザイナーとしてITシステム管理ソフトウェアや建設機械モニタなどUI/UXデザイン業務全般に携わる。その後、デザインコンサルティング会社Surface&Architectureへ入社し、docomo「しゃべってコンシェル」や「iコンシェル」などのAIエージェントサービスのデザインに携わり、UXディレクターとして2014年グッドデザイン賞を受賞。デザインストラテジストとしてコニカミノルタを経て、2020年にビズメイツ入社。
現在は『Bizmates』のサービスサイトや会員ポータルなどのUI/UXデザインに携わりながら、ディレクターとしてデザイン組織づくり、メンバーマネジメントも務めている。
ゼロから経営にインパクトを与えるデザイン組織を作りたい
ビズメイツに入社したきっかけを教えていただけますか?
今村:
僕自身が次のキャリアを考えた際「勢いのあるベンチャー企業でデザイン組織づくりをやってみたい」と考えていたことと、ビズメイツの当時の状況がピッタリ合ったことがきっかけです。
当時、ビズメイツは第2創業期。今後、よりデザイン組織力を強化していこうというタイミングでした。僕が入る前はデザインやクリエイティブに関わる仕事は外注中心でしたが、今後はIT開発と同様にクリエイティブも内製化し、よりスピーディーに品質の高いデザインを社内で実現しようという方針でクリエイティブ組織を作ることがミッションでした。
この仕事のお話をいただいたときに、僕自身もゼロから経営にインパクトを与えられるような組織作りをしたいという想いを持っていたので、迷わず応募しました。また、主力事業であるオンライン英会話という領域において、UXデザインで貢献できることが多いのではないかと思ったのも、入社した動機としては大きかったです。
教育事業は、寄り添いながらユーザーの成長を支援していくことが大きな価値になります。「学ぶ」プロセスをユーザー体験の切り口からデザインできる領域はデザイナーとしてたくさんあるだろうと想像できましたし、実際に入ってみたら、やはりサービスにはユーザー体験がとても重要だと実感しています。
現在関わっているプロジェクトや役割を教えていただけますか?
今村:
現在関わっている仕事はとても多く多岐にわたるのですが、大きくは4つに分かれています。まずは、グループの責任者として、メンバーが担当している各サービスのデザイン全般のディレクションやレビュー、進行管理。
次に会員用ポータルサイトのデザインリニューアルプロジェクト。このプロダクトオーナーも担当しています。ここでは、コンセプトメイキングからUIデザイン、プロジェクトの進行管理、外注のディレクションをしています。
3つ目は、コーポレートサイトのリニューアルプロジェクト。社長を含めた役員、事業部長、CTOと毎週会社のビジョンについてディスカッションをしているのですが、そこではディスカッションを図解したり言語化したりしながら、ファシリテートしています。
最後に、クリエイティブグループには広報・PR担当メンバーもいるので、プレスリリースのレビューをしたり、社内報の制作も行っています。社内外のコミュニケーションやデザインに関わる部分はかなり広範囲に携わらせていただいている感じです。
今村さんご自身はいつごろから、どのようにしてUI/UXデザインに携わるようになったのですか?
今村:
UI/UXデザインの源流は情報デザインという領域なのですが、大学では情報デザインを専攻し、その道に進もうと決めていました。そこでは、グラフィックデザインやコンピュータグラフィックス、WEBデザインなど情報に関わるデザインを一通り学んだのですが、コンピュータと人間の接点であるUI(ユーザーインターフェース)に興味をもち、UIデザインをやってみたいと思ったのが原点です。
この分野は、コンピュータ、デザイン、心理学など様々な領域の知見が必要とされる領域なのですが、いろんな知識が必要とされる分野に魅力を感じたのかもしれません。
スティーブ・ジョブズの「アップルはリベラルアーツとテクノロジーの交差点にある会社だ」という発言がありますが、そのような世界に魅力を感じていました。
大学を卒業したあと、BtoBやBtoCの製品やサービスのUIデザインをやってきましたが、iPhoneが世の中に広まり、iPhoneアプリをベースとしたサービスが増えていくタイミングで、ユーザー体験(UX)という言葉が世の中に浸透してきました。そのような中で、画面のデザインだけではなく、サービスのユーザー体験全体を捉え、サービス全体のタッチポイントを考えたり、ユーザー調査からニーズを把握したり、UXデザインの技術を高めていきました。
様々な関係者との議論通じて、質の高いデザインができる
UI/UXデザインの面白さとは何ですか?
今村:
たくさんのことをたくさんの人と一緒に考えていく仕事だということだと思います。サービスの課題について、マーケターや商品企画の人たちと考える。
エンジニアと開発の体制やプロセスについて一緒に考える。あるときには、事業部長や社長とブランドについて話し合う。サービスのユーザー体験全体をよくするためには、デザイナーだけで、画面のデザインに閉じこもってしまっては、他社と違うユニークなものにはならないので、様々な関係者と議論しながら仕事を進めていけることが、一番の面白さだと感じています。
ビズメイツでデザイナーとしてのやりがいを教えてください。
今村:
主力事業のオンライン英会話『Bizmates』に関することですが、「教育」「学び」「成長」について、本質的な深い議論をたくさんしながら、デザインをできるということですね。インハウスのデザイナーの存在意義としては、事業部の社内メンバーと議論を通して、サービスに対する深い理解から、他社とは違うビズメイツならではの品質の高いデザインができる、ということに尽きると思います。
ビズメイツでは、メンバー同士がしっかりと議論してサービスづくりをしていこう、という文化があるので、そのような環境でデザインをやっていきたいと思っている方には向いているのではないかと思います。
とことん議論し、チャレンジを繰り返すことで成長し続ける強い組織を目指したい
どんな方と一緒に働きたいですか?
今村:
とにかくチャレンジしてみよう、と思える方ですね。そして、とことん考えて議論して、サービスづくりをしていこう、という姿勢のある方です。
我々はベンチャーなので、今自分たちの行動によって未来も変わる、というような環境です。
なので、ここでチャレンジしないでやめておこう、という決断が、将来の自分たちの姿に大きな影響を与えるかもしれません。
失敗するかもしれないけれどチャレンジしてやってみることが学びにもつながるし、次のチャレンジが見つかるかもしれない。チャレンジを繰り返すことに意味があると思っています。
あと、とことん考えて議論する、というのも、個人やチーム全体の学びにつながります。実は話してみるとお互い違うことを考えていた、また自分の考えが浅かったなどいろいろな気づきがあります。その気づきから学び、成長できるような人が増えると、組織として強くなっていくのではないかと考えています。
これからのチームの展望をお聞かせください
今村:
これまで、デザインの内製をスピーディーにできるチームをつくってきました。
これからは、積極的にデザインチームから体験価値をつくっていけるチームにしていきたいと思っています。
事業部のメンバーから仕事をもらって受け身で仕事をするのではなくて、サービスの体験価値を向上させるためには「こんなデザインが必要だ」と積極的に提案し、カタチにしていけるチームが理想です。そのためには、まだまだメンバーが足りないですし、チームとしてもっともっと学び合い、成長し続けられる環境をつくっていきたいと考えています。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
次回の更新をお楽しみに!