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[取締役/創業者インタビュー前編]ミッションは”英語力を上げるのではなく、英語を使ってビジネスで成果を上げること”『Bizmates』に込めた想いとこだわりを特別にお伝えします|取締役 伊藤 日加

[取締役/創業者インタビュー前編]ミッションは”英語力を上げるのではなく、英語を使ってビジネスで成果を上げること”『Bizmates』に込めた想いとこだわりを特別にお伝えします|取締役 伊藤 日加

今回は、ビズメイツの創業メンバーであり、取締役の伊藤日加のインタビュー前編お届けします。
弊社設立のきっかけとなった『Bizmates』サービスに込めた想いやメッセージについて特別に公開します。『Bizmates』受講者の皆さんにも読んでいただけたら嬉しいです。

#この記事に登場する人
取締役 ランゲージソリューション事業部長 伊藤 日加 / Hika Ito(インタビュー文中は”Hika”と表記)
カナダで生まれ育ち、1996年来日後、英語教師として、ベルリッツ・ジャパンに入社。その後、同社4校における主任教師として、教師の採用およびマネジメント、品質管理を担当し、4年連続エクセレントパフォーマンス賞を受賞。2008年より本社商品開発マネージャーとして、世界のベルリッツで使用されているビジネス向け教材、企業向けカスタマイズ教材の開発を行う一方で、企業向けのセミナー講師を担当。2012年6月、同社を退社。
同年7月にビズメイツ株式会社を設立、取締役 Chief Quality Officerに就任。

 

来日のきっかけと日本での生活

まずは、Hikaさんのバックグラウンドからお聞きしてもよろしいですか?

Hika
僕はカナダで生まれ育ち、21歳の時に来日しました。 日本に来ようと思ったのは、自分自身が日系カナダ人2世で「自分は日本人なのか?カナダ人なのか?」と考えることも多くなり、ルーツを知りたくなったからです。 あと、エンターテイナーになりたい、日本の芸能界を知りたいという憧れもありました。 アメリカンドリームではなく、ジャパニーズドリームですね!笑

エンターテイナー、芸能界に興味があったとは想像もしていなかったです。そこからどのようにして英会話に携わるようになったのですか?

Hika
来日してから約1年間、約30人ほどの外国人が一軒家に集い、一緒に暮らすシェアハウスのようなところに住みながら、憧れだった日本の芸能界で活動する為の準備をしていました。 しかし、次第に貯金が無くなり働く必要が出てきました。何の仕事をしようかと考えていた時に、シェアハウスに住んでいた英会話講師の友人から勧められ、ベルリッツにアルバイト講師として入社したのが始まりです。アルバイトではありましたが人気講師になることができ、その後主任講師、講師のトレーナーを経験し、最後の5年間は教材を作っていました。

僕が何故ベルリッツで講師として評価され、教材開発をすることになったかというと、従来の英会話教材はビジネスパーソンにとって本当に必要なものなのか?という違和感があり、本当に必要だと思うものを集めた教材を自分で作り始めたことがきっかけです。当然、会社としてはNGな行動だったのですごく怒られましたが、実際に作った教材そのものは評価されました。結果的に異動で教材開発を担当できるようになったので、ベルリッツには凄く感謝をしています。

これは僕自身の考えですが、英会話講師には「わかりやすさ」「エネルギッシュ」「サービス精神がある」ことが必要だと思います。僕は結構その要素があり、向いていたようで(笑)結果として15年間ベルリッツで働きました。自分で言うのも恥ずかしいですが、「ミスターベルリッツ」と呼ばれる存在だったんですよ!笑

 

ビズメイツの立ち上げ

ビズメイツを立ち上げるにあたって、15年間勤めた会社を辞めることに対しての抵抗はありませんでしたか?

Hika

ベルリッツで勤務していた時から「いつかはスピンアウトしたい」という想いを強く持っていたのですが、日本語のハンディがあり、僕一人ではなく日本人のパートナーと一緒に会社を立ち上げられればいいなと思っていました。 そんな中で、鈴木から声をかけてもらったときはチャンスだと思いましたね。教材開発に関しては自信もあったので、長年勤めたベルリッツを辞めて会社を立ち上げることに対しては、全く抵抗はありませんでした。

会社を立ち上げていくなかで大変だったことがあれば教えてください。

Hika

最初の3か月間はオフィスも無く、カフェを転々としながら今の『Bizmates Program』を作っていました。今までの経験から、「上手くいくはず」という自信はあったものの「ビジネスとして立ち上がるまでどのくらいかかるのか」という不安はありましたね。また、鈴木と私はベルリッツ時代から特別親しかった訳ではなく、『Bizmates』というビジネスを立ち上げるときにお互いが必要だと思い起業しています。なので、会社を続けながら方向性や考え方について何度も何度も話し合いを重ねながら進んできました。 鈴木は非常にロジカルで、逆に僕は感情的なタイプで正反対。毎日ぶつかっては喧嘩している時期もありました(笑)でも、だからこそ上手くいっている部分もあると思っています。

同じ考えや意見を持っている人だけの集まりよりも、全く別の考えやタイプの異なる人が議論をすることで、新しい何かを産み出す事が出来るのではないかと。そしてそれが、会社や事業を成功させていく上で最も重要な事だと考えています。成功するためには何が必要なのか、自分は何を持っていて、何が足りないのか。そして足りないところを埋めるために誰が必要なのか。という観点でパートナーを探していく鈴木の考えは私も凄く勉強になりました。ビジネスパーソンとしても、社長としても凄く尊敬しているので、会社を立ち上げて8年になりますが、一緒にやってきてよかったなと心から思っています。

『Bizmates』のコンセプト背景と講師へのこだわり

『Bizmates』は一般的な英会話サービスのような「英語を話す」ことにフォーカスしたサービスではなく、「ビジネスで成果を上げること」を目的としています。そのコンセプトになった理由、背景を教えていただけますか?

Hika

ビジネスにおいて英語を使う場合、目的がしっかりしているじゃないですか。例えば「この商品をタイの部品工場に売らなければいけない。そのために値段と品質をどう見せるか表現出来るようになりたい」など。 でも、ベルリッツで講師をしていた時は「映画館でチケットを買う」「レストランで注文をする」みたいな題材で英語を教える事がもの凄く多くて、もう違和感しかなかった。笑

「英語を上手くなろう」という一般的なアプローチを行うと、ビジネスパーソンには必要なく無駄なものが多い。それは結果的に時間の無駄にもなってしまいますよね。

 

なるほど。となると、講師や先生にもこだわらないといけませんよね。

Hika:
はい、そうなんです。 「ビジネスパーソンがグローバルに活躍するためのサポートをする」となると他の英会話学校と考え方が変わってくるんです。英語を教える事に対しての考え方が違うため、講師の採用基準も変わってきます。まず、講師・先生ではなく”ビジネスパーソン”受講者にとっての”ビジネスパートナー”を採用する必要がある。教材も変えて、宿題も無くす。「Bizmates」になぜ宿題が無いかというと、ビジネスパーソンが教材を開いて穴埋め問題を解くのは想像しずらい。それでは実践的では無いし意味がないと思いビデオレッスンを作ったんです。

レッスン前に5~10分ビデオレッスンを見て、「今日はこのテーマについて話すのか。」「こういうことを聞かれ、こう答えればいいのか」と予習するのって物凄く有効なんです。レッスンは25分間であっという間に終わるので、5分の予習で前もって何を話すのかを一度考えることでレッスンでも話せるようになる。復習も講師が言っていたことでワードリストを作るのも良いのですが、レッスン後に改めてビデオレッスンを見て「あーそうだった!」と復習するだけでも十分です。重要なのは何時間も勉強するのではなく、毎日少しずつ英語に触れ、習慣化することです。

「なるべく手間がない勉強法」というのがビジネスパーソンには合っていると思います。一般的な英会話スクールは大量の宿題があったり、テストで何点取ったというところに集中しがちですが、もっと実践的で「これは身につくな!」「これは実際に使えるな!」という教材にし、「自分の会社や、商品について話す」「会社のヒストリーについて話す」というビジネスパーソンであれば必ず必要な会話が出来る内容にしています。

そう考えると、ビジネス英語は難しいと思われがちですが、ビジネス英語というのはビジネスを学ぶのではなく自分の仕事について話します。自分の仕事は自分が誰よりも詳しいですよね。興味があって、知っているテーマについて話すので内容自体は難しいものではないんです。「I Work for?at?in?どれなんだ?」と文法のルールを覚えようとすることの方がよっぽど難しいと思います。自分の仕事について話せるようになるということはそんなに難しくない。そういう考えで教材を作っているつもりです。ビジネスパーソンが英語を話せるようにではなく、「会社で、グローバルに活躍できるように」という考えで教材を作る。これは創業当時からずっと変わっていないですね。

Bizmatesトレーナーの採用通過率は”1%”と数字としてはかなり厳しいなと思うのですが、それには何か理由があるのですか?

Hika
「英会話の先生」を 雇うのであればもっと多くの数を採用できると思いますが、英語力が高いだけではなくコミュニケーション力、ビジネス経験がそろっている人はそんなに多くないですよね。だから厳しくなる。 例えば、受講者の皆さんが「明日、仕事で商談があって。英語でどんなリアクションしたらいいかわからないんだけど」と相談するとしましょう。英会話しか知らない人だと「こう言えばいいんだよ!」と実践的なアドバイスができない。でも、ビジネス経験がある講師であれば実践的なアドバイスが出来る。だからこそ様々なビジネスバックグラウンドのある講師がいることが重要だと思っています。

 

 

いかがでしたか?前編はここまでです。

今回は伊藤の来日エピソードから教材に込められた想い、ビズメイツ設立エピソード、『Bizmates』受講生の皆さんへ届けたい想いについてご紹介しました!次回は後編。Bizmates PhilippinesのCEOも務めている伊藤がフィリピンの『Bizmates』講師(トレーナー)に伝えていること、大切にしていることについてご紹介します。

次回の更新をお楽しみに!最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
▶後編はこちら



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