“Constructive Dialogue”によってチームを活性化させ、EdTechの可能性を世界へ広げたい/マネージャーインタビュー
ビズメイツでは、オンラインビジネス英会話サービス「Bizmates」や、オンラインビジネス日本語学校「Zipan」など、ビジネスパーソンのコミュニケーションスキルを向上させるサービスを展開しています。
今回取材したのは「Bizmates」や「Zipan」の開発に携わり、マネージャーを務めているサフカさん。サフカさんは、ビズメイツがバリューとして掲げている「建設的に対話する(Constructive Dialogue)」を大切にしていると語ります。
入社してから学んだことやビズメイツで働く魅力、前職の経験を活かして取り組みたい目標について聞きました。
■プロフィール
ランゲージソリューション事業部 テックソリューショングループ マネージャー:サフカ ソリ
大学卒業後、Web開発企業に入社。Webデザイナーとして活躍した後、オーストラリアから来日し、オンライン英会話スクールを運営する企業へ転職。オンラインによる語学学習のノウハウを習得し、オーストラリアへ帰国。その後は大手企業でプロダクトマネージャーとしての経験を積み、大規模なプロジェクト立ち上げにも携わった。2023年5月にビズメイツへ入社。
「教育×テクノロジー」=EdTech領域の探究をしようと転職
——これまでの経歴についてお聞かせください。
大学時代にインタラクションデザインや教材デザインを学んだ経験を活かし、卒業後はシドニーのWeb開発会社でWebデザイナーをしていました。
次に選んだキャリアは、日本で働くこと。実は以前から日本の文化に興味があったのです。
また、学生のころに教材デザインを学んだ経験と、驚くほど早いスピードで進化していくAIにも興味があったことから「教育×テクノロジー(EdTech)」に関心がありました。
しかし、シドニーにいたころはEdTechに関わる仕事に就くことができませんでした。
そのため、ワーキングホリデーを利用して、日本でオンライン英会話スクールを運営する企業で、英語講師として働きました。EdTechに関わる仕事がしたいと長年思っていたため、ようやく関われるチャンスがやってきたと感じましたね。
その後、結婚を機にオーストラリアへ戻り、アメリカに本社があるIT企業に入社。プロジェクトマネージャーとしての経験を積みました。
オーストラリアでの経験を活かして再び日本で働こうと来日しましたが、当時はまだ日本語が得意ではありませんでした。そのため、日本のIT企業での就職は難しいと感じ、英語講師の仕事をすることになりました。
しかし、もう一度EdTechに触れる仕事がしたいと思い、日本のベンチャー企業へ入社。そこでは事業の立ち上げを経験しました。
0から1を生むような、何も整っていないベンチャー企業で働くことは初めてだったため、多くの学びがありましたね。
4年半ほど勤務した後に再びオーストラリアへ戻り、家電製品や電子製品を製造している大手メーカーでプロダクトマネージャーとして働きました。
さまざまな業種で働いてきましたがEdTech領域での経験を積むため、そのタイミングで同僚と、楽しみながら効率良く英語を学べるアプリ「Speakee」の開発をスタート。2019年には法人化をしました。
——会社を立ち上げた後にビズメイツへ入社した背景を教えてください。
会社を立ち上げ、本腰を入れて「Speakee」の開発を進めていました。しかし、より深くEdTech領域に携わるためにイチからサービス開発に取り組むよりも、自分自身のキャリアアップを優先したくなったのです。
その時にビズメイツと出会いました。ビズメイツのレッスンを受けている知人から話を聞くと、知名度があり、レッスンの評判も高評価。さらに、培ってきたEdTechの知識も活かせると感じました。
また、一般的なオンライン英会話レッスンではなく、ビジネスシーンに特化して学習できる点も素晴らしいサービスだと思いましたね。
すぐにSpeakeeの創設者へ運用を引き継ぐ決断をし、2023年の5月にビズメイツへ入社しました。
入社2ヶ月目で「Bizmates Coaching」のサイト改善プロジェクトを複数立ち上げ
——入社1ヶ月目に取り組んだことを教えてください。
私はテックソリューションチームのマネージャーとして、各グループと開発チームの架け橋になる役割を担っています。そのため、まずはBizmatesのサービスと、社内の組織について理解することからスタートしました。
例えば新しい機能を追加する場合は「なぜ追加したいのか?」「何が求められているのか」を正確に理解する必要があります。
そのため、まずは私が各グループの担当者にヒアリングを実施。その後、開発チームを交えてどのように開発を進めていくのかを検討していきます。
Bizmatesのシステムは非常に複雑なため、理解するまでに時間がかかりました。最初は開発者に質問や相談をしながら業務を進めていきました。
任されるプロジェクトの規模は大きく、プレッシャーを感じることもあります。しかし、以前勤めていた大手企業でのプロダクトマネージャー経験や、ベンチャー企業での事業立ち上げの経験が非常に役立っていると感じています。
——2ヶ月目はどのような業務に取り組んでいましたか?
既存プロジェクトの引き継ぎと、新規プロジェクトの立ち上げの両方を担当しました。とくに力を入れて進めたのは、「Bizmates Coaching」のサイト改善プロジェクトです。
「Bizmates Coaching」は、「聞ける・話せるビジネスの英語力」を最短で身に付けることを目的とした英語学習初心者向けのオンライン学習プログラムです。ユーザーの専属コンサルタントが学習者の弱点を分析し、個人に合わせた学習プランを提案してくれます。
このプログラムの企画設計や、受講者数を増やすためのUXデザイン改善などを中心に行っていました。
これまでに何度もプロジェクトの立ち上げを経験しましたが、1つとして同じ内容はありません。今回も多くの関係者の話を伺い、少しずつ仕事に慣れていきました。
——3ヶ月目はいかがでしたか?
1〜2ヶ月目とは違い、システム全体の構造が理解できてきたため、仕事に対して自信を持てるようになりました。
さらに前職のオンライン英会話スクールでの経験を活かして、サービスのUX体験についても意見を述べるなど、プロジェクトへ直接貢献できるような動きもできています。
加えて、私自身が日本語学習者でもあるため「Zipan」のサービスに関しては、ユーザー目線でのサイト改善点も伝えられています。
ユーザー、企業、テクノロジー。この3つの要素を掛け合わせると、どのような「Pain&Gain」があるのかを把握し、ロードマップをつくる活動もスタートしました。入社当時よりも一歩深く、ビズメイツに貢献できるようになっていると感じています。
今後も各チームと連携し、新しいプロダクトのリリースに向けて動いていく予定です。
現場の社員一人ひとりにも会社の「バリュー」が浸透している
——ビズメイツに入社して感じたギャップはありますか?
入社前後のギャップなどはとくにないですね。社内では、日本語と英語を使用してコミュニケーションを取っていますが、以前も同じような企業に勤めていた経験があるため慣れています。
チームのメンバーは日本、アメリカ、バングラデシュ、フィリピン、そして私はオーストラリア出身です。グローバルでおもしろいチームですね。
また私の上司は、よくビズメイツのバリューについて話をしてくれます。そのなかに「建設的に対話する(Constructive Dialogue)」というものがあります。
ビズメイツでは多様な価値観・経験を持つメンバーがお互いを受け入れ、個々の強みが発揮できる組織を目指しており、この考え方はチームのカルチャーにも反映されています。ビズメイツのバリューは現場の社員一人ひとりにしっかり浸透していると感じますね。
——入社して、苦労したことがあれば教えてください。
一番初めに苦労したことは、エンジニアの方とのコミュニケーションです。
どうすれば開発が遅れないように、効率的かつ効果的にコミュニケーションを取れるのか、常に考えていました。
そこで、バリューにある建設的な対話を実践することで、コミュニケーションがスムーズに進むように意識しましたね。それぞれ違ったバックグランドを持っているエンジニアの話を詳しく聞き、目の前の仕事についてどう感じているのかを議論しました。
そうしていくうちにお互いを信頼できるようになり、スピーディな開発が可能になったと感じています。改めて、バリューを心から大切にしている会社だと実感しました。
マネージャーとして大切にしたい「対話(Dialogue)」
——今後の目標についてもお聞かせください。
開発から提供までの時間を短縮するために、開発サイクルの改善に取り組みたいです。そのために、さらに効率良く業務ができる仕組みを整える必要があります。
もう1つは機能追加です。Bizmatesが提供しているサービスを、より良いものにするために、ユーザー目線でプロダクトを見つつ、各事業部から出てくるアイデアも反映させていきたいですね。
すでにチームメンバーからは「ユーザーの英語学習効率を高めるためのAI活用法」や「UXデザインの効果的な改善方法」などの意見が出てきています。優秀なメンバーと一緒に、アイデアを実現していくつもりです。
今後、AIはさらに進化するはずです。教育もAIの影響を受けていくでしょう。そうなっていけば、より効果的な学習スタイルが確立され、ユーザー体験もさらに良くなります。技術の進歩によって世界のどこにいても学びのおもしろさを深く体感できる可能性が広がりますよね。
私は10年以上前からずっとEdTechに関心がありましたが、当時は実現できる技術がありませんでした。今ようやく自分がつくりたいものを形にできるスキルを身に付けたため、学習するための最適なシステムデザインを設計し、形にしていくことがますます楽しみです。
——どのような方であれば、ビズメイツで活躍できそうだとお考えですか?
活躍しているメンバーは意見を積極的に出すタイプが多いです。そのため、積極的にアイデアを出せる方に向いているでしょう。「建設的に対話する(Constructive Dialogue)」ことによって、次の開発に向けた新しいアイデアが生まれることを期待しています。
ビズメイツはエネルギーのある会社ですし、ユーザーのスキルアップのために最適なプロダクトを生み出したいと願っている会社です。だからこそ、同じようにユーザーへより良いプロダクトを届けたいと思っている方は大歓迎です。