2020年の新卒入社以来、幅広い領域で経験を積み、着実にステップアップ/SREチーム リードエンジニアインタビュー
オンラインビジネス英会話「Bizmates」などのさまざまなサービスを展開し、ビジネスパーソンが世界で活躍することを支援しているビズメイツ。
今回は、そのサービスの「基盤」となるクラウド環境の構築や管理・運用に携わっているSRE(※)の牛丸さんにインタビュー。
2020年に新卒で入社した牛丸さんは、アプリケーション開発から現在担当するインフラ領域まで、多種多様な経験を積み重ねてきました。現在はSREチームでリードエンジニアも務めています。
入社からこれまでを振り返ってもらい、経験してきた業務やその中で身につけたスキルについて聞きました。
※Site Reliability Engineeringの略称。Webサービスやアプリケーションの信頼性向上を目指し、インフラの設計・構築・運用のほか、トラブルシューティングや運用プロセス改善など多岐にわたる活動を行う。
■プロフィール
IT本部 ITイノベーショングループ SREチーム リードエンジニア:牛丸 大輔
大学の授業をきっかけにプログラミングのおもしろさに気づき、エンジニアの道を志す。「成長していくために、若手にも挑戦の機会が多い環境で、幅広い経験がしたい」と考え、2020年4月に新卒第一期生としてビズメイツへ入社。2024年4月からはSREチームでリードエンジニアを務めている。
裁量が大きく「任せてもらえる」環境の魅力
――最初に、ビズメイツに新卒入社した経緯について聞かせてください。
エンジニアを志したきっかけは、大学2年次の授業でプログラミングに触れたことでした。「自分の作ったものが実際に動く」ものづくりの魅力に目覚め、開発の仕事がしたいと考えるようになったのです。
一口に「開発の仕事」といっても、企業や分野ごとに担当する業務領域は大きく異なります。私が就職活動時に重視していたのは「幅広い経験ができる環境」でした。エンジニアとして成長していくためには、1つの領域にとどまらず、色々なことに挑戦する必要があると考えたのです。
そんな時、ビズメイツが新卒第一期生を募集していて、エンジニア採用を行っていることを知りました。
少数精鋭のエンジニアチームで、初の新卒社員を受け入れるタイミングとなると、育成のナレッジは大手IT企業ほど豊富ではないかもしれません。だからこそ「新卒社員も早い段階で幅広く業務を経験できて、スピーディに成長できそうな環境だ」と感じられたことが、入社の決め手になりました。
――新卒一期生であることには、不安よりも期待が大きかったのですね。実際に入社してからこれまでに、どんな業務を経験してきたのでしょうか?
1年目は「Bizmates」の開発チームに配属され、運用・保守を担当していました。この時の「セールスやマーケティングなど他部署から依頼を受け、必要なデータを抽出して提供する」という経験は強く印象に残っています。実際のビジネスで、データをどのように活用していくのか、その過程への理解が深まりました。
また、早い段階で小規模な改修やアプリケーション開発の一部に携わる機会があったのも嬉しかったですね。初年度から新卒エンジニア2人にほぼ任せてもらったプロジェクトもありました。
2年目・3年目と徐々に作業領域は拡大していき、やがて中規模の開発を任せてもらえるようになりました。2023年9月からは、現在所属しているSREチームに異動し、クラウド基盤の最適化や運用コストの改善に務めています。
こうして振り返ると、改めて若手にもどんどん業務を任せてもらえる「裁量の大きさ」の魅力を実感しますね。運用・保守、アプリケーション開発、そしてインフラ構築と、入社前の期待通りにさまざまな業務を経験できています。
視野を広げて「全体最適」を考えるSRE業務のやりがい
――現在の業務内容について、詳しく教えてください。
SREとして、ビズメイツのサービスプラットフォームの「基盤」となる部分、いわゆるインフラ構築に携わっています。
自社サービスプラットフォームの信頼性を担保しながら、より使いやすく運用しやすい環境を構築し、継続的にサービス改善に取り組むことがチームのミッションです。
主な業務としてはクラウド基盤の管理・運用となります。具体的には高可用性の実現と耐障害性の確保を考慮したシステムのアーキテクチャ設計、コスト改善やセキュリティ強化、トラブルシューティングなど、対応範囲は非常に幅広いです。
――これまでのアプリ開発業務とは異なる領域かと思いますが、SREの仕事のどのような点に魅力を感じていますか?
SREには「全体最適」を考えていくことが求められます。
ビズメイツでは「Bizmates」 「Zipan」 「G Talent」 「GitTap」などのサービスを提供しています。1つの基盤の上で複数のサービスを適切に運用していくためには、すべてのサービスの特性を視野に入れておかなくてはなりません。
各サービスを運営する部署からの要望をその都度反映する「個別最適」ではなく、サービスすべてに視野を広げた上での「全体最適」を検討し、どのように実現していくか。ここがSREの仕事の難しさでもあり、おもしろさでもあると感じています。
――現在の業務に大きなやりがいを感じられているようですね!今後の目標についても聞かせてください。
2024年4月からSREチームでリードエンジニアを務めています。もともとは自分自身がクラウド基盤のスペシャリストとして活躍していきたいと思っていたのですが、マネジメントの領域でスキルを伸ばすことも意識し始めました。
現在の課題は「自分の業務とチームマネジメントの両立」だと考えています。これまでは「自分のタスク」に注力していればよかったのですが、現在の職務では「チーム全体のタスク」を常に把握して、進捗を確認する責任があります。また、何か問題が発生した場合には率先して対応にあたらなくてはなりません。
リードエンジニアとしての業務と自分で手を動かす部分とのバランスに苦戦することもありますが、すべてを自分で抱え込まず、チーム全体で課題解決していくことを意識しています。経験豊富なメンバーを擁するチームなので、相互協力の体制があるのが心の支えになっています。
就職活動では「その会社でどう活躍ができるか」を想像してみよう
――新卒で入社してからこれまでを改めて振り返ってみて、どんな力が身に付いたと思いますか?
1つは、問題を分析して解決するトラブルシューティングの能力ですね。そのために欠かせない「何のために」を突き詰めて考える姿勢が身に付きました。
開発面ではもちろん、ナレッジの共有においても、新たな提案をしていくためにも「なぜそうするべきなのか」を考える力がエンジニアには不可欠だと実感しています。
また、ビズメイツのエンジニアは裁量が大きい分、今自分ができる範囲のことだけではなく「自走」して学び続ける必要があります。わからないことはすぐに周囲に相談し、自分の知識として吸収していく主体性や、責任をもって最後までやりぬく姿勢が、自然に身に付きました。
――最後に、就職活動中の学生さんにメッセージをお願いします。
私は就職活動の際、それまでの経験を振り返って「自分の強みは何か、やりたいことは何なのか」を考えた上で「幅広い経験ができる環境」という軸を見つけました。
その「軸」をもとに「その会社でどのように活躍できるか」とキャリアのイメージを描きながら就職活動に取り組む中で出会えたのがビズメイツです。結果として、期待通りの環境でステップアップしていくことができています。
ですから、皆さんにも「その会社で自分の強みを活かして働く姿」を具体的に想像しながら就職活動に取り組むことをおすすめしたいと思います。
そして「ビズメイツで挑戦してみたい」と感じられた方へ。ぜひ一度お話ししましょう。面談の際には、これまでのプログラミングの経験や成果物について、そして「ものづくりへの思い」を聞かせてもらえると嬉しいです。
どんな問題を解決するために、どのように考えて作ってきたか。その思いは、エンジニア業務に非常に大切です。言われるままではなく「自分で考えて、自分で作る」姿勢は、ビズメイツでのエンジニア業務に求められる「主体的な行動」ともつながっています。
皆さんの「思い」を聞かせていただくことを、楽しみにしています。